2016年03月11日

東日本大震災から5年の今日

東日本大震災と福島第一原発の事故が起きた<3・11>から、今日で5年が経つ。
だが、福島県をはじめ、約17万人が避難先での生活を強いられている。行方不明の方も2561人に及ぶ。
震災と原発事故の影響は、今もなお続いている。

震災直後は、だれもが被災地のことを思い、「支え合い」「つながろう」の言葉を口にした。この年の世相を表す「今年の漢字」に、「絆」が選ばれたことを記憶している方も多いと思う。
しかし、あの意識は本物だったのだろうか。新聞やテレビなどの報道を目にすると、被災者の間でも距離が開いていく「分断」を憂える声が聞こえてくる。ましてや、私たち被災地から離れた全国で、その現実感を保つ人はどれだけいるだろう。

人間と地域の和が壊れる。その痛みがもっとも深刻なのは、福島県だろう。
放射線の影響をめぐり、住民の価値観や判断は大きく揺れた。
震災と同時に原発事故が起きたからこそ、これほど深刻なものになったのだ。
その検証が十分でないにもかかわらず、国は原発を再稼働し始めている。

3月9日の大津地裁の「高浜原発の運転差し止め」の仮処分の決定は画期的なものであるといえる。
決定は、安全性の立証責任は資料を持つ電力会社側にもあるとし、十分に説明できない場合はその判断に不合理な点があると推認されるという立場をとった。

そして東京電力福島第一原発事故の重大性を踏まえ、原因究明は「今なお道半ば」と言及。その状況で新規制基準を定めた国の原子力規制委員会の姿勢に「非常に不安を覚える」とし、新規制基準や審査について「公共の安寧の基礎となると考えることをためらわざるを得ない」と述べた。

この地裁の決定に対して、政府の見解は、CO2の削減のためにも原発は必要だと説く。これでは、原発事故の原因究明も道半ばであっても、温暖化対策のために安全は確かなものでなくとも進めると聞こえてくる。
「経済効果や温暖化対策」と「原発の安全性」のことは全く違った問題である、という認識に立つべきだと考える。

posted by tontonton at 15:20| 広島 ☁| Comment(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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