2009年01月31日

頂いた手作りの「和三盆」


和三盆.jpg先日、知人から手作りの和三盆を頂いた。上品で暖かく柔らか味のある甘さ、風趣 豊かな絵模様と形がなんともいえない。頂いた和三盆は500円硬貨ほどの可愛らしい大きさで、含むとほのかな甘みが口の中に広がってきた。


和三盆といえば、さくっとしてじわーっと広がる上品な甘さの落雁が真っ先に浮かぶが、最近では洋菓子などにも多く使われているようだ。また、味にうるさい寿司屋さんや蕎麦屋さんでも、めんつゆ、玉子焼き、寿司飯などに和三盆を使っているという。和三盆を煮物に使うと、甘すぎず優しい味に仕上がりになり、とくに煮魚に使うと魚が固くならず、ふわっと仕上がると聞いたことがある。

日本では薩摩の黒糖しかない江戸時代、八代将軍吉宗が糖業を奨励した事により始まった。原料となるさとうきび「竹糖」を絞って汁を出し、その絞り汁を精製濾過して白下糖を作り、その白下糖を盆の上で練り上げて、粒子を細かする作業を盆の上で3度ほど行っていたため、「和三盆」という名がつけられたという。今では当たり前になった白い砂糖、黒砂糖の時代に「和三盆」を精製することは秘伝中の秘伝であったろう。

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2009年01月29日

心に響かない麻生総理の「所信表明演説」

昨日の麻生総理の所信表明演説はテレビで見ることができなかったため、今日の朝刊で全文を読んだ。あっ!、これは世界中が耳を傾けた「オバマ演説」の真似をしている、と殆どの人が思ったのではなかろうか。
オバマ大統領が「政府が大きすぎるか小さすぎるかではなく、機能するか否か」と述べたフレーズもちゃっかり使っている。「この国の姿」と言わずに「この国のかたち」と言っているのは司馬遼太郎から頂いたものだろう。官僚の考えそうなことである。この全文を読むと、冒頭と締めくくりは麻生総理の言葉だが、中身は各省庁の官僚が作成した原稿の寄せ集めたものにすぎないことはすぐ分かる。

また、オバマ大統領が「いま我々に求められているのは、新しい責任の時代に入ることだ。米国民一人ひとりが自身と自国、世界に義務を負うことを認識し…」に対し、「今こそ、政治が責任を果たすときです。国会の意思と覚悟が問われています。…」と締めくくったのも、真似しているなと思われても仕方ない。しかし、オバマ大統領が国民に呼びかけているのに対し、麻生総理は、政府も頑張るから、野党もちゃんとやれという議会対策の話で、これでは国民には響いてこない。

先日、オバマ大統領の就任演説を受けて麻生総理がぶら下がり会見で発した「経済危機に対する認識が一致している。国民の潜在力を引き出す手法も基本的に同じ。こういう感じであれば、世界1位、2位の経済大国が一緒に手を組んでやっていけるなと改めて確信した」など、先輩ずらをした対等な物言いには驚いたが、今回の就任演説もオバマ大統領の演説を意識しすぎて「国民に訴える力」が全くなかった。昨年の所信表明演説では、「民主党」に名指しで挑戦状を叩き付けたが、今回はその勢いはなく、明るさも爽やかさも消え失せ、麻生節は全く聞こえてこなかった。

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2009年01月27日

小川洋子の「猫を抱いて象と泳ぐ」を読んで

唇が閉じたまま生まれ、切開手術を受けた後も寡黙な少年に育った主人公。架空なのだが彼の友人は、体が大きくなりすぎて屋上動物園で生涯を終えた象の「インディラ」と、壁の隙間にはまって出られなくなった女の子「ミイラ」。7歳で廃バスに住む巨漢の師匠にチェスを習い、チェステーブルの下にもぐって熟考する特異なスタイルで天分を発揮するようになり、「盤上の詩人」と称された実在のチェスの世界チャンピオン・アレクサンドル・アリョーヒンにちなんで「盤下の詩人」リトル・アリョーヒンと呼ばれるまでになる。
ところが師匠が太りすぎで命を落とすと、少年にとって大きくなることは恐怖となり、自らの意志で体の成長を11歳で止めてしまう。そうして秘密のチェス倶楽部でチェスのからくり人形の中に入った彼は、詩のように美しい棋譜を次々と残してゆく。だが、その姿を見る者はなく、棋譜を記す白い鳩を肩にとまらせた美少女だけが知っていた。
やがて彼は山奥の老人ホームに行き、最後まで人形として美しい棋譜を描きながらチェスを指し続ける。離れ離れになった少女とは、どんな棋譜よりも美しい詩をと願いながら「棋譜一行だけ」の手紙を交わしあい続ける。しかし、リトル・アリョーヒンは最後となる手紙に【B×e3+】と書かなければならなかった。チェックの一手はいつもにも増して時間をかけて書いた。もう来るはずはないと思っていたその手紙の返事は少女自身が持って来たのだが、ロープウエイの中ですれ違う二人は…。

「博士が愛した数式」で数字の不思議、数式の美しさを小説に込めた著者が、こんどはチェスというゲームの不思議、棋譜の美しさをみごとに生かし、無垢な魂をもったひとりの少年の数奇な人生を、「むかし、むかし」と語りかける三人称で、せつなく、美しく、温かく、そして残酷に描いた寓話の世界である。日本人にはなじみが薄いチェスを題材にしているが、その知識がなくても十分味わえる作品だ。

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2009年01月24日

ニューイヤー・ベートーヴェン


コンサート-1.jpgオーケストラ・アンサンブル金沢(パンフレットから)



久しぶりに妻とクラッシクのコンサートに出かけた。オーケストラ・アンサンブル金沢の「ニューイヤーコンサート 2009」の広島公演である。このコンサートは1月7日の金沢の音楽堂コンサートホールを皮切りに、大阪、横浜、札幌、東京など10ヵ所を経て広島が最後の公演地。知人のKさんから頂いた2枚のS指定席は最高の席だった。
指揮は井上道義さん、ピアノはアリス=紗良・オットさん、オーケストラは「オーケストラ・アンサンブル金沢」。
「ニューイヤー・ベートーヴェン」は「エグモント」序曲で幕を開け、小休憩の間にグランドピアノがステージ中央に配置された。
そして、ピアノ協奏曲 第5番「皇帝」が始まる。冒頭でオーケストラの力強い音を受けたピアノが華麗なテクニックを見せる。優雅さ、華麗さ、荘厳さ、大らかさ、俊敏さ、アリス=紗良・オットさんのピアノは会場にいた全ての聴衆を圧倒した。そして、ゆったりとした第2楽章から生き生きとした第3楽章へとなだれ込んでゆく。
ピアノ曲のアンコールは、リストとショパンだった。
第2部は、交響曲 第7番 イ長調、ベートーヴェンの交響曲中でも多くの人たちに愛されている作品である。第1楽章の華やかさ、多くの人に愛好されている第2楽章から、第3楽章の軽快さ、そして、第4楽章の熱狂と、実に魅力的であった。
アンコールは、NHK大河ドラマの「篤姫」。会場の盛大な拍手はいつまでも続いていた。


井上道夫さん:東京生まれ。桐朋学園大学にて齋藤秀雄氏に師事。1971年イタリア ミラノ・スカラ座主催グイド・カンテルリ指揮者コンクールに優勝して以来、一躍内外の注目を集め、録音をはじめ各国のオーケストラと共演を重ねるなど世界的な活躍を開始する。72年にはセルジュ・チェリビダッケ主催の講習会に出席し1位になり、才能を高く評価された。76年日本フィルの定期演奏会で日本デビュー。これまでにニュージーランド国立響首席客演指揮者、新日本フィル音楽監督、京都市響音楽監督を務め、2007年よりオーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドバイザーを務める。90年大阪ザ・シンフォニーホールの「国際音楽賞、クリスタル賞」、91年「第9回中島健蔵音楽賞」、98年フランス政府より芸術文芸勲章(シュヴァリエ賞)を受賞。

アリス=紗良・オットさんは1988年ミュンヘン生まれ。スタインウェイ、ケーテン・バッハ等数々の国際コンクールで第1位を獲得。ブレンデル、中村紘子等から絶賛を博しており、ヘラクレス・ザール(ミュンヘン)、コンセルトヘボウ(アムステルダム)といった世界一流ホールに出演するほか、ルール・ピアノフェスティバル等ヨーロッパの主要音楽祭にも招かれる。チューリッヒ・トーンハレ管、キエフ国立フィル、札響、オーケストラ・アンサンブル金沢、読売日響等オーケストラとの共演も数多く、いずれも大成功を収めた。日本では2005年の日経ホールを皮切りに、浜離宮朝日ホール、兵庫県立芸術文化センター等全国各地で活躍。現在、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学でカール=ハインツ・ケマリンク教授に師事している。ミュンヘン在住。

オーケストラ・アンサンブル金沢は1988年、世界的指揮者、岩城宏之が創設音楽監督(永久名誉音楽監督)を務め、多くの外国人を含む40名からなる日本最初のプロの室内オーケストラとして石川県、金沢市が設立。2001年金沢駅前に開館した石川県立音楽堂を本拠地とし、世界的アーティストとの共演による年20回の定期公演や、北陸、東京、大阪、名古屋での定期公演など年間約110公演を行っているという。これまでに行った海外公演もヨーロッパ、オーストラリア、アジアなど13回に及ぶ。

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2009年01月22日

オバマ米大統領就任演説を聴いて

20日、米国の第44代大統領にバラク・オバマ前上院議員が就任した。初の黒人大統領で、米国は歴史に新しい時代を開いた。
世界中が聴き入った就任演説は約20分。その間、原稿を見ることは一度もなかった。ナショナル・モールに集まった150万の聴衆を前に、ニューリーダーは「試練」に打ち勝つ決意を力強く呼びかけた。
日本時間21日未明のテレビ放送で就任演説を聞きながらその臨場感を味わい、今日の朝刊に掲載された全文も読み直した。
就任演説で、新大統領が真っ先に強調したのは、米国が直面している試練は、短期間では克服し難い、という現状認識であった。現実を直視するように国民に警告したのは、過度な期待を戒めた狙いがあったのだろう。
なすべき仕事の第一に、金融危機の深刻化で冷え込んだ米国経済の再生を挙げた。新大統領は、「経済はひどく弱体化している。一部の者の強欲と無責任の結果だけではなく、我々全員の失敗だ」と率直に語った。
また、「いま我々に求められているは、新しい責任に時代に入ることだ。米国民一人ひとりが自身と自国、世界に義務を負うことを認識し、その義務をいやいや引き受けるのでなく喜んで機会をとらえることだ。困難な任務に自らのすべてをかけることほど、我々の心を満たし、我々を我々たらしめることはないという確信だ。」とも述べた部分がとても印象的だった。
全体には大統領候補時のような派手さはなく、「いてつく流れに立ち向かい、どんな嵐が訪れようとも耐えよう―」など、全国民に呼びかける堅実なものだったが、なにより米国民を勇気づけるメッセージだったと思う。「Yes We Can 」は一度も出てこなかった。
深夜放送の映像を見ながら、「米国民は政治に希望を持っている」と感じた。

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2009年01月18日

第14回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会


広島駅伝コース.jpg










今日18日、第14回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(ひろしま男子駅伝)が開催された。広島市中区の平和記念公園前を発着点とし、宮島街道を西進して廿日市市内で折り返す、7区間、48.0キロのコース。全国47都道府県の選手たちが午後12時30分スタートした。
予想通り長野は強かった。昨年の全国高校駅伝を制した佐久長聖高の選手の活躍が特に目立った。4区の平賀翔太選手がトップに並ぶと5区では村澤明伸選手が区間新記録で2位と1分以上の大差をつけて6区の中学生に襷を渡し、そのまま7区のアンカー上野裕一郎選手に繋ぎ、2時間18分43秒の大会新記録で2年連続、5回目の優勝を果たした。テレビで観戦していて5区の佐久長聖高・村澤選手が高校生とは思えない凄い走りだと思った。
今日は午後から雨の予報だったが、後半少しパラついた程度で、まずまずのコンディションで走れたことと思う。沿道のファンも昨年のような小旗の応援はなかったが、大勢の人たちが熱心に応援していた。4時近くから本格的な雨になってきた。
わが広島は12位と入賞できなかったが良く頑張ってくれた。

<8位までの入賞は以下の通り>
1 長 野 2:18:43 大会新、2 兵 庫、3 宮 崎、4 福 岡、5 福 島、6 栃 木、7 埼 玉、8 千 葉
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2009年01月15日

「ミレニアム1―ドラゴン・タトゥーの女」を読んで


ミレニアム1.jpgスティーグ・ラーソンの「ミレニアム1―ドラゴン・タトゥーの女」には、ハガキ大の栞が差し込まれていて、それには43名の登場人物が記載されていた。その名前とそれぞれの関係を確認しながら読み進めて行くのは難儀なもの。ましてや、当たり前だがそれが全てカタカナなのだから…。上巻の半ばまでは時間がかかったが、それからは面白さに押され一気に読めた。
場所はスウェーデンの孤島ヘーデビー。月刊誌ミレニアムの共同経営者で記者のミカエル・ブルムクヴィストが、実業家の違法行為を暴露するが、逆に名誉毀損で訴えられ、裁判で有罪になる。そこに大企業ヴァンゲル・グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルから、兄の孫娘が失踪した36年前の事件を調べてくれないかと依頼がくる。解決すれば、ミカエルを訴えた実業家の犯罪を立証する証拠を進呈すると言われ、不本意ではあったが引き受けることになる。ミカエルは共同経営者で編集長のエリカ・ベルジェの反対を押し切って、グループの一族が住むヘーデビー島に渡り、遙か昔の事件を調べる謎解きを始める。
閉ざされた孤島で発生した完全密室のようなミステリー仕掛け。不可能状況下で起きた失踪事件だけに止まらず、死者からの贈り物、暗号解読、連続殺人、見立て殺人等々、ミステリー趣味が次々と描き出される。しかし、単純なミステリーだけではない。企業とジャーナリズムの責任を描く社会派ミステリーでもあり、複雑な富豪一族の闇を描く中にはヨーロッパの歴史ミステリーとしても捉えることができ、また、人間ドラマとしても充分に楽しめるスケールのでかい作品である。読み始めると止まらなくなった。
なによりも、ミカエルの謎解きを手伝うリスベット・サランデルの個性が圧巻である。髪を極端に短く刈り、鼻と眉にピアスをつけ、拒食症のようにやせた青白い肌の娘で、背中にドラゴンのタトゥーを入れている。複雑な生い立ちで、滅多なことでは感情を表に表さないが、仕事をさせれば凄腕の調査員。このヒロイン・リスベットの造型が群を抜いている。

作者のスティーグ・ラーソンはグラフィク・デザイナー、雑誌の編集長すなわちジャーナリストとしての経歴を持つ。月刊誌「ミレニアム」の編集部の生き生きとした描写がそれを感じさせる。また、ナチズム、社会的弱者、とりわけ女性への卑怯な暴力に向けられる憤りに満ちた視線など、反人種差別に対する言及が全編に及ぶ。ラーソンのジャーナリストとしての気骨を感じさせる。

三部作の第一部だが、上・下巻800頁で話は完結している。帯封に大きく、「全世界で800万部突破!」とある。この煽り文句も、読んでみると納得し実感できる。第二部、第三部の翻訳が待ち遠しい。

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2009年01月12日

20世紀 世界の美男


アラン・ドロン.jpg写真は第1位のアラン・ドロン
(文藝春秋2009年2月号に掲載のグラビア写真)

月刊誌「文藝春秋」の2月号に、「20世紀 世界の美男」の記事がグラビア写真と共に掲載されていた。
科学の進歩とともに、さまざまな文化が花開いた20世紀。日本と同様、海の向こうでもたくさんの魅力的な男たちが疾走を続けていた。
繁栄と戦争の世紀を駆け抜けた男たち「20世紀 世界の美男」の読者によるアンケートの結果、ベスト30人が掲載されている。
昨年の「20世紀 世界の美女たち」(2008年10月号)に続いての特集である。
時代を画した美丈夫たちの風貌から、過ぎ去った世紀を暫し追想してみるのも…。

第一位はアラン・ドロン、男性・女性ともに最多の投票であった。以下はベスト20位まで。

1.アラン・ドロン
2.ゲイリー・クーパー
3.ジョン・F・ケネディ
4.グレゴリー・ペック
5.ジョン・ウェイン
6.クラーク・ゲーブル
7.ジェームス・ディーン
8.ハンフリー・ボガート
9.ポール・ニューマン
10.タイロン・パワー
11.ロバート・テイラー
12.ショーン・コネリー
13.ロバート・レツドフォード
14.チャールトン・ヘストン
15.ダグラス・マッカーサー
16.スティーブ・マックイーン
17.ケイリー・グラント
18.モンゴメリー・クリフト
19.ジェラール・フィリップ
20.トム・クルーズ

参考までに日本版の美男・美女は「昭和の美女」(2007年2月号)、「昭和の美男」(2008年2月号)で特集されていた。

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2009年01月10日

突然明かりが消えた

昨夜、読書をしている時、天井の照明が突然消え、机の上の蛍光灯スタンドの明かりだけになってしまった。リモコンのスイッチを押すと数秒だけ点灯してすぐ消える。何度やっても同じことの繰り返しである。
これはグローランプの寿命だと考え道具箱からグローを持ってきて交換するため照明器具のカバーを外す。ところがグローランプが見つからない。スイッチを入れれば短い間だが点灯し、その後すぐ消えるので、蛍光管に異常はないように思える。グローランプを見つめながら、これは照明器具自体の問題だと諦めることにした。

これは読書を止めて「早く寝ろ」というサインかとも思ったが、諦められず机上のスタンドだけで読書は続けた。読んでいた本はスティーグ・ラーソンの「ミレニアム1-ドラゴン・タトゥーの女」。上下巻約800頁の最後の80頁にさしかかったところだったが、翌日にまわすことはできなかった。世界で800万部以上売れているという。正月用にと昨年末に購入していたが、読み始めたのは6日の夜からだった。上巻は8日夜に読み終えていた。昨日は夜まで待てずに昼間から下巻を読み始め、その日の夜には下巻を読み終えた。400頁あまりを1日で読み終えたのは何年ぶりのことだろう。そのくらい夢中にさせてくれた。

今日になって、近くの電気店にその照明器具を持ち込み修理受付の窓口で事情を説明すると、基盤が壊れているという。修理には新しい商品を買うほど費用がかかるという。結局、その器具は廃棄処分にし、新しい照明器具を買って帰った。グローランプがないのはインバーター蛍光灯だからということである。インバーターが何ものなのかの説明を聞くことはしなかった。聞いてもどうせ分からない。まだ、そんなに古くはないと思ったのだがその店のデーターでは5年以上経過しているという。しかし、そんなに早く駄目になるものなのだろうか。これより古い照明器具もちゃんと点いているのに…。

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2009年01月07日

名参謀なき麻生大将(首相)

1月4日からNHK大河ドラマ「天地人」が始まった。上杉景勝の名参謀として名高い直江兼続(かねつぐ)の物語である。
豊臣秀吉には弟の豊臣秀長、徳川家康には本多正信という名参謀がいた。織田信長にも優秀な参謀や武将がいたが、信長は頭が切れ、自身の判断による独断的な行動や言動に走り、それを諌める緩衝材としての役割を果たす人物がいなかったことが短命につながった。
今年のNHKの大河ドラマ「天地人」の主人公・直江兼続も本多正信らと並ぶ名参謀のひとりである。知略・軍略に優れ、執政として上杉家の基礎を築いた兼続は類まれな資質を持った知将であった。
戦国の巨星・上杉謙信の没後、上杉家は、後継争いである御館(おたて)の乱に始まり、信長の攻勢、秀吉の台頭、そして家康へ、とその時々でピンチに陥る度にそれを乗り切った。あれだけ多くの大名が改易されていった中、明治維新まで上杉家が存続している。これは、すごいことだと思う。その礎となったのが上杉景勝と名参謀・兼続であった。
最初の危機である御館の乱の時、兼続は数えで20歳前。そんな若さで家中の争いに勝利して景勝を跡継ぎにしたのである。その後も彼らは、参謀の兼続が冷静な判断力で切り抜け、トップの景勝は鷹揚にその上に立つという構図が続いた。
また、石田三成と交流を持ったことも兼続や上杉家にとって権力移行の時期に大きなプラスになった。本多正信とも交流があった。

現在の日本、我が国の大将・麻生総理には名参謀がいない。参謀らしき人材も見当たらない。まわりで提言する者達は省庁の財源確保の為であったり、己の保身を貪るためだけである。信長のように強いリーダーシップを発揮できればまだしも、麻生総理にそのことは期待できそうにもない。
NHK大河ドラマ「天地人」の直江兼続の登場は、日本のリーダーに今一番必要なことを暗示しているかにも思える。あたかも昨年から引き続いている大不況は戦国動乱の世に似ている。直江兼続のように自分の能力に驕ることなく、力強くリーダーを支える本当に頭の切れる参謀は出てこないものだろうか。

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