2008年05月31日

ナオミ・ヒラハラの「スネークスキン三味線」を読んで

ナオミ・ヒラハラは2007年、本作「スネークスキン三味線」でアメリカ探偵作家クラブ賞を史上初めて日系人で受賞した作家である。そのスネークスキン三味線は、日系人庭師マス・アライが活躍する探偵・事件簿の第2弾。スネークスキン三味線は沖縄の楽器サンシンのこと。
ラスヴェガスのカジノで50万ドルの大金を手にした貧しい日系人が殺された。一見、原因は金がらみのいざこざのように見えるのだが、パーティの出席者やサンシンに詳しい学者に聞きこみをしていくうちに、発端は50年以上前に遡り、実に入り組んだ、複雑な事件であることがわかっていく。
友人のG・I・ハスイケに殺人容疑がかけられ、無実を晴らすべく彼のガールフレンドで私立探偵でもあるジャニタ・グシケンとともに事件の真相に迫る。そこには、沖縄の歴史と太平洋戦時中の日系人収容所での出来事などが複雑に絡み合い、事件の裏に隠された根深い日系人の悲劇の真相があった。そしてマスは、どんでん返しの連続の末に、すべての黒幕ともいうべき人物と対峙することになる。
前作の「ガサガサ・ガール」でマスは、G・Iに娘の事件で世話になり、そのG・Iへの借りを返さなければと事件の真相を追う。日本では大切にされなくなって久しい「義理」や「人情」が、作中の日系人コミュニティでは重んじられ、奥ゆかしさや遠慮といったかつて日本人が大切にしてきたものが、マスの心の中で揺れ動く。私たち日本人が忘れてしまっていることを思い出させてくれるような、日系人ならでの日本を紹介する表現である。
随所に登場する洋風和食の描写も面白い。セリフは少ないのだがマスの心の中は饒舌である。しかも毒舌なマスの語り口は面白可笑しく、様々な読み心地で楽しませてもくれる。
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2008年05月30日

なぜだろう?「おバカタレント」が大ブレイク

先日ある週刊誌を見ていたら、テレビ業界ではいま、「おバカキャラ」が大ブームだそうである。『クイズ!ヘキサゴンU』が火付け役のようだが、毎週20%前後の視聴率を叩き出す人気番組というから驚く。
中でもテレビ各局から引っ張りだこの「六人衆」がいる。男は、つるの剛士・上地雄輔・野久保直樹、女は、スザンヌ、木下優樹菜、黒田まいの6人だそうだ。
このクイズ番組の中で、上地雄輔が「羞恥心」を「さじしん」と誤読したことから、つるの剛士と野久保直樹の2名を加えた3名で、司会の島田紳助が命名した<羞恥心(さじしん)>というグループが生まれた。彼らが歌った歌の曲名も同名の「羞恥心」。やはり司会の島田紳助による作詞だという。しかも、この曲が2008年4月のオリコン月間1位になったというから呆れてしまう。

例えば、「政党の政権公約を何というか?」という問題に、「確定申告!」と答える。これを、誤答でも語彙が以外に豊富と見る。つまりは誤答のセンスが良いということらしい。
司会の島田伸介は目をつけたおバカキャラを一度はヘキサゴンに呼ぶ。それで楽屋まで挨拶に来させて、面白いことをいえるかどうか試すそうだ。おバカ度のチェックである。また、「うちにもこんなおバカがいます」と、芸能事務所側も売り込みに必死だという。

これまで誰もが「無知」は恥ずかしいという思いがあった。いまは逆にバカを自慢している始末である。テレビ番組表を見てもクイズ番組がとても多い。どこかのテレビ局で毎日クイズ番組が放映されている。数えたことはないが、1週間単位で見ると30本近くあるのではなかろうか。見ることもないが、その番組が教養に繋がることはまずあるまい。テレビ局の作り手側が、おバカキャラばかりが目立つテレビを娯楽として放映すれば、さらなる視聴者の質的低下を招く結果になる。バカを売り物にするようになったら、人間はもうおしまいである。
知的貧困としか言いようがない。

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2008年05月29日

城山三郎の「本当に生きた日」を読んで

38歳の主婦が、友人に誘われ、ビジネスの世界に足を踏み入れる。初めて対峙する「社会」に戸惑い、さまざまな冒険を重ねながら、仕事とは何か、家庭とは何か、そして、幸福とは何かを考えていく。

城山文学の主人公といえば、まず例外なく男、しかも硬骨漢であると思っていた。しかしこの小説の主人公の福原素子は、ごく平凡な中年の主婦。東京郊外のニュータウンに暮らし、夫と子供とのおだやかな生活に満足しきっていた。
彼女をそんな状況から強引に引きずり出そうとするのが、高校時代の同級生、松山ルミである。素子と同じニュータウンに住んでいるが、原宿のマンションの一室を借り、「家庭人材研究所」という事務所を主宰している。地方の大学の講師をつとめ、著書もある。ただの主婦なんてまっぴらとばかりに成功を目指す、野心的な女である。

ルミは素子に問う。
「いま、あなた、本当に生きてるという実感があるの」
この瞬間から、素子の人生は、思ってもみなかった方向へ転がり出す。ルミは決して現状に満足しない。彼女はもっと沢山のものを掴もうと、貧欲に手を伸ばす。そのためには利用できるものはすべて利用するし、努力も惜しまない。
「だれにでも、何かあるわ。才能のないひとなんて居ないの」
「ちぢこんでいないで、背伸びするのよ。背伸びを続けていると、ほんとに背が伸びるそうよ」
「水たまりでなく、本物の川の中へ泳ぎ出てみなければ魚じゃない」
彼女が素子を口説く言葉である。
素子はルミのあからさまな野心に反発と嫌悪を感じつつも、彼女が見せてくれる世界にも魅力を感じ、中途半端なかたちで世間に出て行く。そして、後半の意外な急展開には息を飲み、平凡な暮らしのすぐ隣にある「落とし穴」に、どきりとさせられる。

社会に怯え、あがらい、飲み込まれ、その中で歩いてゆく女たち。しなやかな自立などありえない。みっともなく悩んで、ひとつ手に入れるために、今もっている一つをいやいや手放す。そしておそるおそる手を伸ばす。こんな女たちを城山三郎が書くとは思ってもみなかった。
この作品は、1986年(昭和61年)琉球新報ほか地方紙に連載されたものを、没後の2007年5月に単行本として刊行されたものだ。作品が書かれた昭和61年は男女雇用機会均等法が施行された年でもあった。時はバブル前夜でもあった。
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2008年05月26日

久しぶりの白木農園作業


siraki2008.5.26-1.jpg一昨日、急に連絡が入り、今日は月曜日だったが白木農園の作業日になった。サトイモを覆っている黒マルチに穴を開けてサトイモの芽を出してやる作業である。この時期になってサトイモを覆っているマルチをそのままにしておくと、サトイモの芽が熱で駄目になってしまう。広島弁でこの事を「にえる」と言うらしい。黒マルチの上を手のひらでそっと優しく撫でて、サトイモの芽を探し、発芽しているところをカッターナイフで切り裂き、サトイモの芽を出してやる。
サトイモの芽だと思って切り裂いたところが、石ころだったりすることもある。約500株のサトイモだから作業も大変である。
今日は朝から晴れ渡り、汗がにじむほどの陽気だった。急な連絡にもかかわらず18名の出席があり、サトイモの芽だし、小麦の除草、さらには圃場の周りの草刈、と3つのグループに分かれて作業を開始した。9時から開始した作業は休憩を挟んでも11時過ぎにはすべて完了した。
例年よりかなり遅れて昨年の12月1日に播種した小麦も順調に生育している。このまま暖かい日が続けば3週間後には収穫できそうだ。
芽を出したサトイモと収穫まじかな小麦

siraki2008.5.26-3.jpgsiraki2008.5.26-2.jpg
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2008年05月15日

「後期高齢者医療制度」は姥捨て山

4月から施行された「後期高齢者医療制度」。この制度を見ると、75歳以上の人たちはもはや用済みとばかりに、国が率先して「姥捨て山」を作ったかのような印象を持つ方は多いことと思います。
これまで国民健康保険やサラリーマンの健康保険に加入しながら、老人保険制度の下で医療を受けてきた人たちが、75歳以上で輪切りにされ、一斉に別の枠に放り込まれました。その数は約1300万人。年金額が18万円以上の人は、年金から保険料が天引きされ始めます。年金から保険料を天引きするのも良くありません。それでなくても年金制度自体、いまだに根強い不信感を持たれていて、受け取る年金額が少ない高齢者たちにとって強い抵抗感があるはずです。有無を言わさず、自動的に、というやり方は冷たい印象を受けます。

これから団塊の世代も高齢になり、医療費がまかないきれなくなるから、そっちでまかなってくださいとばかりに高齢者たちを突然、囲いの外に押し出しました。たくさん医療費を使うと、自分たちの首を締める羽目になりますよ、お金のない年寄りはできるだけ病院に行かないほうがいいですよ、と言われているように感じた人も多いと思います。病気や障害で苦しんでいる人たちが肩身のせまい思いをすることになります。

本来、国民全体が一定の拠出金を出し合って、事故や災害、病気などの際に補填するのが保険です。確かに高齢者は病気がちになるし、健康上にリスクを抱えている人も多いことも事実です。しかし、保険はリスクの高い人と低い人を一緒にして全体で考へえるものであって、リスクを分散させなければ安定した運営はできないもののはずです。だから厚労省自体も「保険」という語句は使えないのです。そしてこの「後期高齢者医療制度」自体、これはもう保険とは呼べるものではなくなっているのです。
この様に役人の作り上げる法案には血が通っていません。しかし、それを血の通う暖かいものに仕上げてゆくのが政治家の仕事であるはずなのに、政治家自身もこの制度のことを良く理解せずに法案を通過させてしまいました。
福田総理大臣も野党や与党からも突き上げられ、「後期」というのは良くない、「長寿」にしたらどうだろうかなどと、的外れなことを言っています。
自民党の中でも「後期高齢者医療制度を考える会」という組織が出来るなど、制度の見直しの声が上がってきています。舛添厚労省大臣もこの件に関しては、とても歯切れが悪くなります。
何故、前期、後期などと分ける必要があったのか。もっと穏やかな制度設計のやりかたもあったはずですが、結果としてもっとも不穏当なシステムになっています。民主党も反対ばかりせずに真に国民の理解を得る法案を独自に提出し議論すべきです。
ここは思い切っていったん凍結してゼロベースで国民的な議論を行うべきだと考えます。
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2008年05月14日

大宮エリーさんの「生きるコント」を読んで

大宮エリーさんの「生きるコント」を読みました。とにかく面白い。大宮エリーさんは、大阪府出身の脚本家でCMディレクターです。東京大学薬学部卒業の変り種で、大手広告代理店の電通でコピーライターやCMプランナーとして活躍した後、独立します。
TOKIOの長瀬智也が「やっぱこれだねー」と歌うロッテのお菓子「トッポ」や、緒方拳と奥田瑛二が「何かイイこと言っちゃいそう」「言わないで」と押し問答するネスレ「ネスカフェゴールドブレンド」のCMなど、全国でオンエアされたコマーシャルなどを数多く手がけてきた映像クリエイターです。また、大阪出身ならではのズバズバと物申す個性派キャラクターが周囲を惹きつけ、「映像界の寵児」などと持て囃され(?)てもいます。

物怖じしない男顔負けの行動力、羞恥心がないのではと思わせる大胆さ、思ったことはズバズバいいます。これがエリーさんのキャラクター。その大胆さと行動力で、毎日を真面目に一所懸命生きているつもりなのですが、なぜか、やることなすことすべてが「コント」になってしまう人生。

その中の一節「おじいさん女」はこうなっています。

『最近おじいさん先生という連続ドラマを撮っている。ピエール瀧さんが演じる87歳のおじいさん先生が、不良を沈静化していく話である。
それで朝5時起きである。おじいさんが主役だからではない、ロケ地が遠いのだ。でも困ったことに撮影がな日も朝5時に起きてしまうのだ。ひどいときは撮影があるときよりも早く起きてしまう。昨日なんて無駄に朝4時に起きてしまった。そしてそこから眠れないのだ。いつのまにか二度寝できなくなっている自分に驚愕。
朝早く目が覚めることは、撮影で体内時計がそうなってしまったんだと言い聞かせることもできるが二度寝できないことには結構めげた。二度寝って若者の証だと思ったからだ。
眠れないから仕方なく、朝から部屋を掃除したり風呂に入ったり、散歩して近所の野良猫に話しかけたり植木に水をやったり。そしてやっと、疲れてまた眠れるのだ。これでは、私がおじいさんである。
わたしの撮影はてきぱき早い。ここはおじいさん的ではない。ひとえにわたしが面倒臭がりで、せっかちなだけなのだが大抵2テイクで終わる。その短い撮影の間も、ちゃっちゃと大声で指示をする。
役柄で役者さんを呼ぶときと役者さんの名前で呼ぶときがあるのだが、ピエール瀧さんに関しては、瀧さんのそばで演出するときは「瀧さん」、遠くから演出するときは、「おじいさん先生」と呼んでいることに気づいた。が、もっとせっかちになっているとき、なんとわたしは"先生"を省略し、「おじいさん!もう一歩右!」「おじいさん!もう少し大きく!」と、無意識に瀧さんをおじいさんと呼んでしまっていた。
瀧さんに「あのー、おじいさんとおじいさん先生だと、だいぶ違うんですけど(笑)」と言われ初めて気づいた。慌てて謝ったのだがあんまり慌てたので変な弁明に。「ごめんなさい、つい省略して瀧さんのこと、おじいさんだなんて!でも本当はわたしがおじいさんなんです。わたし、おじいさん女なんです!」
瀧さんはキョトンとしていたが、「おじいさん女って、なんか新しいですね」と言ってくれた。なんて優しい心遣いなんだろう。』(後略)

帯封に「エリーを笑わずして、誰を笑う?」。人間が必死に生きる姿、私たちの毎日の生活も視点を変えればコントに見えるかもしれません。大笑いして、ちょっぴり泣けるところも。「週刊文春」に連載中の笑いと涙のエッセイ。
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2008年05月12日

高橋洋一さんの「さらば財務省!」を読んで

高橋洋一さんは、2007年に財務省などが隠す国民の富「埋蔵金」を暴露し、一躍、脚光を浴びました。
東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業後、1980年、大蔵省入省。理財局資金企画室長、国土交通省国土計画局特別調整課長、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)などを歴任した人です。
「小泉・竹中改革」の司令塔として、「郵政民営化」「道路公団民営化」「政策金融改革」「公務員制度改革」などの実現をめざした異能キャリアが財務省と訣別するまでの「官僚の改革つぶし」を暴露している本です。

サブタイトルは「官僚すべてを敵にした男の告白」となっています。「官僚の中の官僚」といわれる財務省は、東京大学法学部卒業でないと出世できない省だそうですが、高橋さんによると、官僚が主役であった時代はとうに終わっていて、平成の官僚は決して有能な集団とはいえないし、国を動かすだけの力は持っていない、とのこと。
また、『公務員住宅などの国有財産は民間に賞有権を移転したほうが、財政の観点や資源の効率利用の観点からいっても望ましい。国が莫大な財政赤字を抱えているのに、国の資産はずっと持っていたいというのは、借金まみれの人が、借りた人には一銭も返さず、豪邸で贅沢に暮らしているのと一緒である。』などの指摘ももっともだと思いました。

高橋さんによると日本の金融機関はサブプライム問題などよりはるかに深刻な問題を抱えているという。金融機関の保有する多額の「変動利付国債」、これが欠陥商品なのだそうです。そのことの経緯について次のように書いています。(要約)

『信託銀行のためのスペシャル商品で、貸付信託という5年ものの金融商品に対応するためにつくられた「変動利付国債」がある。貸付信託は極めて特殊な商品で、半年ぐらいで金利が変わっていく変動金利を取り入れている。変動金利といった場合、金融の専門家が着目するのは、何に対して変動しているかである。半年ごとに金利が変わっていく商品が、半年の金利に連動して動くのなら普通だが、貸付信託の場合、長期プライムローンなどの長期の金利に連動している。このような特殊な金融商品は、専門用語では「コンスタント・マチュリティ・スワップ」といって、世界でも珍しい商品である。
こんな特殊な商品を認めていたのが、その後、変動利付国債を出してフォローした。貸付信託に対応している変動利付国債を信託銀行が保有しているぶんには、何の問題も起こらない。すなわち、変動利付国債は、特定金融…機関向けの特別商品だったのである。
しかし2000年頃から、事もあろうに大蔵省は、「BIS対策だ」と称して大々的に変動利付国債を公募形式で普通の金融機関にも売り始めた。国債だから安全というので、金融機関も飛びつき、今では多くの金融機関が変動利付国債を保有している。
コンスタント・マチュリティ・スワップの負債を持っていない一般の金融機関が変動利付国債を持つとどうなるか。大きな金利リスクが発生する。この商品は景気がよくなるなどの見通しによって、将来の金利高が見込まれる場合は調子がいい。ところが、デフレが続いて将来の金利高が見込まれなくなるとまずい。今は景気後退が確実になっているので、変動利付国債には含み損が発生しているだろう。
結果、現在、多くの金融機関が膨大な含み損を抱えているものと推測される。2000年から発行された変動利付国債の発行残高は50兆円近い。そのうち1割はやられているとしたら、実に金融機関の含み損は5兆円近くにも上る。
買った金融機関も悪いが、特殊な商品である、とをろくに説明せずに売った大蔵省のちの財務省も悪い。』

国は年金問題、後期高齢者医療制度など、多くの問題を抱えていますが、民間の金融機関もサブプライム問題などよりはるかに深刻な問題を抱えているとなれば、これからの日本経済の行く先が心配になります。景気はだんだん悪くなっているのに物価だけはどんどん上がってゆくのも気がかりです。
高橋洋一さんの自画自賛の書であるとも受け取れますが、安倍総理の辞任劇の真相や小泉首相の官僚と大臣の操縦法など面白く読みました。
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2008年05月10日

熟年大学入学式に出席


入学ョ2008.5.10.jpg来賓の祝辞・東広島市長

今日5月10日は、東広島熟年大学・平成20年度の入学式があり出席しました。
この東広島熟年大学は28年の歴史があり、卒業した生徒数は約1万5000人にもなります。今年度は18講座28教室に266名の新入生を迎え在校生を含めると500名以上になります。
英会話、ダンス、ペン習字、手芸、料理教室、水彩画、健康体操、絵手紙、パソコン講座、パソコン応用講座、陶芸、太極拳、書道、水墨画、ガーデニング、コーラス、ニュースポーツ、探検・わが町めぐりなどの講座があり、人気のある講座は市内各町に教室を開講しています。中でも人気なのはパソコン講座です。東広島市各町に5ヵ所の基礎講座と1つの応用講座があります。
今日は200人以上の新入生が集い盛大な入学式が挙行されました。熟年大学ですから新入生もすべて60歳以上です。しかし、何か新しいことに挑戦しようとする方たちの表情はとても生き生きとしています。
今年もまた新たな出会いがあります。この方たちとともに楽しく張り合いのある毎日を過ごすことができれば何よりだと思います。
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2008年05月09日

野生のイタチの写真 その2


itachi2.jpg先日、知人のSさんから「野生のイタチ」の写真をメールで送ってもらいました。Sさんからは、2006年10月にもイタチの可愛い写真を送ってもらい、その写真を掲載して10月16日に「野生のイタチの写真」というテーマでブログを書きました。
この時のブログにはたいへん多くの方の訪問がありました。それから1年半以上経った今でも毎日のように数人の訪問者があります。
2006年10月にも書きましたが、この様に野生のイタチを撮影できるのは、とても難しい事です。可愛い表情で、まるで撮影されるのを意識してポーズをとっているようにも見えます。
Sさんは写真が趣味で、主に「森の木」の写真を多く撮っています。自然の中を歩き回っているといろいろな動物に遭遇するそうです。今回は、2006年のブログの写真と新しく送ってもらった写真をあわせてご覧ください。もう一枚、狐の写真もご一緒にどうぞ。もちろんSさんの了解をもらって掲載しています。

イタチ1.jpg狐1.jpg
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2008年05月08日

志水辰夫さんの「男坂」を読んで

最近の男性は次第に饒舌になり雄弁になり、「楽しい人」がモテる時代になってきて、今やおしゃべりは女性の専売特許ではなくなりました。それでも寡黙な男の持つ「渋さ」は女性だけに止まらず男性をも魅了します。
ハードボイルドのヒーローたちは皆口数が少なく、時折口のする言葉は気が利いていて重みがあります。ところが、この書では登場人物が寡黙なのではありません。文章そのものが寡黙なのです。

終の別れになるかも知れない場面でも、哀しいのか、寂しいのか、それともたいした感慨はないのか、いったい何を感じ何を考えているのか、言葉では説明されていません。感情は表面に出さず、文章として紡がれるのは眼に見えた事象にだけに止めながら、それでも行間には、耐え切れないほどの哀切が感じ取れます。
登場人物の思いを言葉にしない。けれど説明しないことにより、読む者の心をより能動的に作品に向かわせる。志水辰夫流の巧みな情景描写と小道具の使い方で読者に酌み取らせているのです。文章が寡黙ゆえに、哀しさや寂しさをより雄弁に物語っています。

「男坂」は収録作の題を本の名前にしたのではなく、いわば「男坂」は総タイトルなのです。「男坂」とは「寺社の参道などで、相対するふたつの坂の傾斜の急な方」のことです。それに対し、緩やかな傾斜の坂を「女坂」と呼びます。
登場する主人公の男たちは、まさにその区分け通りの「男」を生きてきた者たちばかりです。穏やかな生活に背を向け、世間からはぐれてしまった男たちです。しかし、孤高のヒーローではありません。むしろその逆で、いずれも下り坂を転がり落ちる人生だったり、さらにはその坂道のどん底に居たりします。黄昏の中をひっそりと下っている男達の「ある日」を切り取った7編の短編です。
posted by tontonton at 16:45 | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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