2007年10月30日

加島祥造さんの「求めない」を読んで

加島祥造さんの「求めない」を読みました。1ページあたり1行から5行くらいで構成され、誰でもが簡単に読める、200ページたらずの人生を豊かにする「求めない」で始まる詩集です。

求めない――
すると
簡素な暮らしになる

求めない――
すると
いまじゅうぶんに持っていると気づく

求めない――
すると
今もっているものが、
いきいきとしてくる

求めない――
すると
本当に必要なものが見えてくる

求めない――
すると
自由になる

この様に、「求めない――ではじまり、すると、こうなる」と書いてあるのです。
詩人で、アメリカ文学者であり墨彩画家、そして近年は「老子」を現代語に翻訳して大きな支持を得ている加島祥造さんが日々書きとめてきた、すべてが「求めない」で始まる心の中からこぼれる言葉です。「何かが欲しい、手に入れたい、誰かのようになりたい、誰かにこうしてもらいたい」人は誰でも求めます。まったく求めないでいることは難しいけれど、信州・伊那谷の自然になかでくらす83歳の著者は、「ほんの3分でいい、求めないでごらん。不思議なことが起こるから」と語りかけています。「求める」ことに追い立てられ、強いられる時代に生きる私たちが、心を平安に、幸せに生きるための知恵が詰まった珠玉の詩集です。

さっと読めば数十分で読み終えることもできます。ひと言ひと言、かみしめながら読めばどのくらいかかるか分かりません。でも、この本は、繰り返し何度も読んで、すべてを記憶できるほど読めば、だんだんと自分のものになってくるかもしれません。
この「求めない」に出会えた人は、きっと何かが変わるかもしれません。多くの方に出会って頂きたい本です。およそ13センチの正方形で、厚さも1センチあまり。バッグの中にしのばせておいて、ちょっと時間があるときに開いてみるのがいいかもしれません。

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2007年10月29日

ソバの脱穀


soba2007.10.28-1.jpg昨日、農業塾OB会・白木農園のソバの脱穀作業をしました。
先週、10月20日(土)刈り取ったソバを、JA広島市白木支店の敷地をお借りして乾燥させていました。今回の乾燥は以前馬小屋だった所をお借りして、そこに吊り下げて乾燥していましたが、乾燥の期間が短かったことと、風の通りがあまり良くなかったので、乾き具合は理想的とは言えませんでした。
気持ちよい秋晴れの天候に恵まれ、9時からの22名の参加者で作業を開始しました。
調子がいまひとつだった脱穀機も、分解して掃除すると順調に脱穀できるようになりました。
脱穀機で脱穀する者、脱穀機でうまく脱穀できなかった実を手で取る作業をする者、唐箕(とうみ)で塵芥を除去する者など、作業分担をしながら進めました。
思ったより時間がかかり、作業がすべて終了したのは12時半を少し回っていました。

一昨年は台風や豪雨に泣かされ、惨めなほどの収穫でしたが、昨年と今年は豊作です。ご覧のように30キロ袋が7袋です。おおよそですが120キロ近くあるように思います。
これから、もう少し乾燥させて、製粉を専門家にお願いすることになっています。
12月9日(日)に「そば打ち体験教室」を開催する予定です。新ソバを味わえる日が待ち遠しいです。

soba2007.10.28-2.jpg唐箕での塵芥除去と収穫したソバの袋
soba2007.10.28-3.jpg

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2007年10月27日

楽しかった「うどん作り教室」のお手伝い


kurakake2007.10.27-1.jpg今日10月27日(土)、安佐北区の倉掛公民館で「うどん作り教室」があり、白木農園パソコン同好会としてお手伝いで参加しました。
先日10月13日のブログにも書きましたが、この講座は「楽しんで地域力−団塊世代のいきいき講座」というテーマで、団塊世代の方々が定年後・第二の人生をどのように過ごすかのヒントを提供することが目的で行われる全5回の講座です。
第一回目は、シニアライフアドバイザーの滝 和子講師の講演で、自分の中の「好き」を発見し、それを地域の中でどのように活かせるかを考え、どのように始めるかを参加者と共に考えてゆきました。
そして第二回目の今日は、私たちの白木農園で無農薬栽培の小麦粉を使っての「うどん作り教室」でした。参加者は、講師の先生や私たちスタッフも含めて20名。
まず、講師の後藤先生から「手打ちうどん」と「肉まん」の作り方の順序や注意点などが説明され、4つのグループに分かれて始まりました。参加者の中にはソバ打ちの名人もいて、後藤先生との指導とうまく絡み合いとても美味しいうどんが出来上がりました。肉まんも白木農園のTさんの奥様が考えられたレシピで、ボリュームたっぷりの小麦粉のいい香りのする美味しいものに仕上がりました。
9時半から始まった作業は12時にはすべて完了し、完成したうどんと肉まんを参加者全員で頂きました。うどんや肉まんを頂きながらいきいきとした会話が弾み、交流の輪が少しずつ広がっていくように感じました。倉掛公民館に日頃お世話になっている私たち白木農園パソコン同好会が、この講座で少しでもお役に立てたのなら嬉しくおもいます。


kurakake2007.10.27-2.jpg肉まんの作り方の説明を聞く参加者
出来上がったうどんと肉まん
kurakake2007.10.27-3.jpg
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2007年10月26日

志水辰夫さんの「いまひとたび」を読んで

志水辰夫さんの「いまひとたび」を読みました。志水辰夫さんの作品の中では数少ない短篇です。もともと志水辰夫さんは描写力に秀でた作家ですが、短篇だけに余分な贅肉が削ぎ落され、素晴らしい9編が収録されています。

「解説」を書いた北上次郎さんが数行でこの本を見事に言い当てています。
『本書を開くと、匂いたつような自然の香りが行間から立ち上がってくる。それらは物語の背景に見事に溶け込んでいるが、注意深く読むと、そのさりげなさが余計に怪しく思えてくる。この季節感と自然の静かな強調の意味は何か。』

確かに9編すべてに、季節と自然があふれています。
山荘に移り住んだ初老男と地元の少年との不思議な交情を描く「赤いバス」ではニイニイゼミやスズムシやコオロギが鳴き、來竹桃にはピンクの花が咲き、サルスベリが赤い花をつけています。
初老夫婦の数日の夏休みを描く「夏の終わりに」ではオシロイバナが咲き、黄アゲハが飛んでいます。
子供時代を過ごした地を34年ぶりに訪れる「忘れ水の記」で、てるてる坊主をつるすハクモクレンの木が意味を持ちます
その他、「ゆうあかり」では淡紫色の桐の花が、嫂との確執を描く「嘘」では、土手に曼珠沙華の花、。叔母をドライブに連れだす一日を描く「いまひとたびの」では、叔母を背負って見上げると南天にシリウスが、「トンネルの向こうで」の主人公は北の原生林の中を歩き、都会を舞台にした「七年のち」ですら、クライマックスは桜の花の下なのです。
ここで語られるのは初恋であり、友情であり、青春であり、成長です。そういう素朴な感情の風景を描くことにこの小説が成功しているのは、物語が自然を取り込むことで現代人が失ってしまった時間を取り戻しているからでしょう。時間を取り戻せれば、素朴な感情の風景もまた蘇ってきます。

もうひとつ、この9篇に共通するものが死の風景です。自分が死ぬ、友が死ぬ、親が死ぬ。その死を前にした人間のさまざまな感情の風景がここにはあります。その死を描くための装置が、咲き乱れる草花であり、緑一色に染められた野と山であり、ニイニイゼミの鳴き声なのです。私たちが失ってしまった季節と時間をこうして取り戻すことで、現代では記号と化してしまった死の風景をいま一度鮮やかに描きだしているのです。

小説を読むとき、自然描写や情景などを読み飛ばす人がいると聞きくことがあります。さりげなく挿入されている自然描写の風景が、しばらく読み進んだ後で意味を持ってくることもあり、ラストシーンで、それまでためていた感情が噴出してくるのも、情景描写が見事であればより感動深いものになってゆきます。
文章のうまさもさることながら、私は志水辰夫さんの感じ取る自然描写が大好きです。
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2007年10月25日

セイタカアワダチソウの猛威


seitaka-1.jpg豊栄の家からあまり遠くない田んぼが一面セイタカアワダチソウに覆われています。その面積は70〜80アールくらいです。以前は稲穂の実る田んぼでした。休耕田なのです。
このセイタカアワダチソウは、秋が深まり寒くなってくる頃、あざやかな黄色い花がひときわ際立ち、遠くから見ていると一見きれいに見えます。しかし、この植物はどこにでも生え、抜き取るのにもやっかいなので、多くの人にあまりいい印象を持たれていない植物です。しかし、晩秋に飛ぶ虫たちには、貴重な植物だそうで、ミツバチが越冬用の食糧にするのは、この花の花粉と蜜でそうです。この花から集められた蜂蜜の味はあまりよくなく、人間には不向きだそうですが、ミツバチの冬越しのための大切な食べものになっているそうです。

ここ数年、セイタカアワダチソウが、猛威をふるってあちこちに繁茂しているように思います。日本の原風景であったススキに取って代わっているようにも思えます。なぜ、こんなに私たちの身近なところで「この植物がこんなに繁茂するのか」を調べてみました。

それは次のような理由からだそうです。
一つにはこの植物が「帰化植物であるため、日本に天敵や病害虫がいない」こと。
二つ目は、この植物は、「地下茎でも、タネでも増える」ことで、地下茎の伸びる速度も速く、四方八方に広がっていくとのこと。
三つ目は、「群落をなして成育し、背丈が高いためにその群落の中は暗く、発芽に光を必要とする多くの雑草のタネが発芽し成長するのがむつかしい」こと。
これらの性質が3つも合わされば、セイタカアワダチソウのものすごい繁茂は、「なるほど」と納得できます。
ところが、さらに、セイタカアワダチソウが他の植物の発芽や成長を抑える秘密がありました。
この植物は、「シス・デヒドロマトリカリア・エステル」 というむつかしい名前の物質を、自分のまわりにまき散らしていて、その物質のために、他の植物のタネは発芽しなかったり、発芽しても枯れることもあり、成長が抑えられるのだそうです。この植物のまわりに、他の植物がほとんど生えないはずですね。
さらに驚くことは、セイタカアワダチソウの場合、「その物質がだんだん士の中にたまってきて、今度は自分にも害になってくるのだそうです。だから、セイタカアワダチソウは繁茂ししぎると自分達の成育まで阻害するようになるのだそうです。
河原などに生えているならまだしも、田んぼを一面埋め尽くすセイタカアワダチソウの風景には好感が持てません。

seitaka-2.jpg
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2007年10月24日

金木犀(キンモクセイ)がようやく満開


kinmokusei2007.10.24-1.jpg我が家の生垣の金木犀がようやく満開になりました。本来ならとても甘い香りを一面に漂わせるはずなのですが、今年に限っては香りが弱いように思えます。
昨年は10月10日ころが満開でしたが、残暑が厳しかったせいでしょうか、今年は2週間も遅く満開になりました。時期が遅れたことと香りが弱いことの因果関係は分かりませんが、やはり金木犀は何処にいても分かるような強い香りが似合うように思えます。
また、毎年思うことですが、金木犀はこれだけ香りをあたり一面撒き散らすのに虫がほとんど寄り付きません。何故なのでしょうね。

金木犀は中国原産の雌雄異株の常緑樹ですが、日本にあるのはその殆どが雄株だそうです。これだけ多くの花を付けるのに、いまだに金木犀の果実を見たことがありません。雄株なので仕方ないのでしょうが、そう聞くとなおさら金木犀の果実を見たくたります。
花が終わって散ると、少しの間金色の雪が降り積もったようできれいですが、すぐに茶色になってしまいます。この掃除するのがまた大変。10月も終わりに近づきましたが、この風景はやはり、秋、真っ盛りなのでしょうか。

kinmokusei2007.10.24-2.jpg
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2007年10月23日

リンゴの季節


ringo2007.10.22-1.jpg昨日、久しぶりに「小石川リンゴ園」に行きました。小石川リンゴ園は、広島県の中央部・豊栄町にあります。豊栄町は海抜300メートル以上の高地にあり、リンゴの栽培には最適な場所です。
リンゴの実が赤くなって、園内いっぱいに甘酸っぱい香りが漂うこの季節がとても好きです。
10月中旬ころから「紅玉」が最盛期をむかえます。リンゴの中でも私は紅玉大好きです。紅玉は甘さもさることながら他のリンゴより酸味が多く、一番リンゴらしい味だと思っています。最近、紅玉はマーケットで販売している量がとても少ないように思います。

今年は5月の連休明けに時期はずれの雹が降り、リンゴの実を直撃しました。リンゴの実に雹が直撃した痕が残り、かなり多くの実にへこんだ痕があります。これでは一級品としては販売できません。ただ、傷痕はあるもののもぎたてのリンゴの味は変わりません。

入園料を払うと、園内ではリンゴを食べ放題です。自分の好きなリンゴをもぎ取り、それを買って帰ることも出来ます。なんといっても、リンゴは新鮮なもぎたてが一番美味しく、リンゴ園で食べるリンゴの味はまた格別です。
最もポピューラーな「ふじ」はもう少し先の10月の下旬から11月中旬が最盛期になります。

ringo2007.10.22-2.jpg

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2007年10月22日

拾う楽しみ

先日、知人からたくさんクリを頂きました。妻はクリが大好きで、クリご飯を焚いたり、クリだけを味付けし煮たものを食卓に上げます。我が家にもクリの木はありますがまだ小さく、収穫量はほんのわずかです。
豊栄の家のすぐ前に大きなクリの木がたくさんあります。これは以前、ご近所の方が観光クリ園を開園していたので、大きなクリの木がたくさんあるのですが、もちろん勝手に拾うわけにはいきません。庭で作業などしている時、枯葉の上にドッサとクリが落ちる音がします。
普通、リンゴや梨、柿などの果実は、枝から手などでもぎ取って収穫しますが、クリや銀杏の違うところは、枝から収穫するのではなく、熟れて自然に落下するのを待って拾って収穫することですね。散歩する時など道端に落ちているもクリは、こっそり拾って帰ることもあります。こんな時は何だかとても得をしたような嬉しい気持ちになります。

駅や高速道路のサービスエリアなどの入り口付近では、よく焼きグリを販売しています。付近を通りかかると香ばしい匂いが漂ってきます。甘くて、ほくほくして、美味しいと思うのですが、あまり焼きグリを買っているのを見かけません。日本人はクリが大好きだったはずですが、最近、家庭ではクリが敬遠されているようです。
その理由は、クリは外側に硬い鬼皮があり、内側の渋皮もむきにくく、茹でるのにも時間がかかるからだそうです。最近の人たちは、面倒な事が嫌いなようですね。
栗の皮むき機として、アイデア商品の「くりくり坊主」という製品もあり、この機具を使えば比較的簡単にクリを剥く事が出来ます。ただ、渋皮を剥く際には実も一緒に削ってしましますので、マロングラッセを作る場合にはこの機具では難しいようです。
マロングラッセがクリ菓子の芸術品と呼ばれ高価なのも、クリの鬼皮と渋皮を剥く大変な作業を経ているからでしょうね。

クリは太古の昔から栽培され、愛されてきた貴重な栄養源だったのでしょうが、全国統計では、2006年の生産量は2まん3000トンで、80年代の半分ほどだそうです。
ところが、この剥きにくい渋皮が簡単に剥ける新品種が出たそうです。独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所が開発した「ぽろたん」という新品種で、今年から苗木の販売が始まったそうです。このクリが売り場に並ぶのは4〜5年先でしょうが、私もこの「ぽろたん」の苗木を買って植えようと思っています。
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2007年10月20日

ソバの刈り取り収穫


soba2007.10.20-1.jpg今日は、農業塾OB会・白木農園のソバの収穫作業の日でした。午前8時半から、22名の参加者で作業が始まりました。
8月18日に播種をして約2ヶ月、今年の夏は暑さが厳しく、お盆を過ぎてからも猛暑日が続いてソバの生育が心配されましたが、幸い台風などの被害にあうことなく順調にきました。
今日の収穫は、機械刈りで刈り取る予定でしたが、何故か機械のご機嫌があまり良くなく、鎌を持っての手刈りによる作業になりました。約12アールの広さなのでかなりの時間がかかると思われました。
作業は、刈り取り束ねる班と、それを乾燥する設備を準備をする班に分かれました。乾燥場所は、JA広島市白木支店のご協力で、白木支店の施設の一部を利用させていただきました。
朝は結構冷えていましたが、作業を始めて少し経過したころから晴れて少し暖かくなってきました。お昼前ころに少しだけ雲行きが怪しくなってきましたが、幸い雨も降らず作業は順調に進みました。12時半ころにすべての作業を終了する事ができました。
今年も昨年に続いて、実りも多く豊作です。やはり、丁寧な播種が良かったのでしょうね。約1週間の乾燥、10月28日の脱穀の予定です。
12月始めの「そば打ち体験教室」が今から楽しみです。


soba2007.10.20-2.jpgご機嫌ななめの刈り取り機と収穫前のソバ
soba2007.10.20-3.jpg
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2007年10月19日

今日は重陽の節句

今日10月19日(旧暦では9月9日)は、「重陽の節句」です。
もともと中国の考え方で、9という陽数(奇数)が重なることから「重陽」と呼び、めでたい日とされてきました。
そういえば、陽数(奇数)が重なる月日は行事は多いですね。
1月1日は、元旦
3月3日は、桃の節句(ひな祭り)
5月5日は、端午の節句(こどもの日)
7月7日は、七夕祭り
9月9日は、重陽の節句
ただ、11月11日だけは、何もないようです。

「重陽の節句」の始まりは、六朝時代の桓景という人物にまつわる故事にちなんでいるそうです。「この日に高い所に登り、菊酒を飲めば、災いが避けられる」として、9月9日になると人々は酒肴や茶菓などを持って、小高い山に登り、紅葉を眺めながら一日を楽しみ、邪気を払ったといいます。
昔から、中国では菊の花は不老長寿に結びつくと信じられていて、9月9日にはとくに菊の花を浮かべた菊酒を飲むのが習わしとなっていたそうです。この習わしが飛鳥時代、日本に伝わって、宮廷の行事として菊花宴が開かれるようになり、平安時代には重陽節として正式な儀式となりました。
『紫式部日記』には、8日の夜に綿を菊の花にかぶせ、翌朝、露にぬれた菊の香りのする綿で肌をぬぐうと、長寿を保つことができるという、「菊綿」の慣習が描かれていると、何かの本で読みました。昨日の夜に綿を菊の花にかぶせておかなければいけなかったのでしょうが、この日を過ぎると効果がないのでしょうか。
江戸時代には、重陽の節供は五節供の一つ「菊の節供」として、民間にも広まっていきました。
明治時代以降、この風習は少しずつ薄れてきていますが、いまでもこの日に、菊にちなんで、各地で菊の品評会が開かれています。しかし、以前は良く見かけた「大菊人形展」のようなイベントは殆ど見なくなりましたね。

posted by tontonton at 17:10 | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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